記帳代行

2021.12.28

起業をしたら経理業務はどうする?大変?負担軽減する方法も解説

経理業務は、起業したら必ずやらなければならない業務です。領収書を整理して記帳する作業を、ほぼ毎日やらなければなりません。

忙しくて経理まで手が回らない経営者の方もいるかと思われます。領収書をためこんでしまったり、確定申告直前になってあわてて申告書を作成したりと、そんなお悩みをよく耳にします。

今回は起業する時に経理業務をどうすればいいのか、見ていきましょう。経理の負担を軽減する方法も一緒に解説していきますので、お悩みの方はぜひ目を通してみてください。

目次

    起業時の経理業務

    起業する上で、忘れてはならない重要な要素の一つが資金繰りです。この資金繰りを把握するために欠かせないのが、経理業務です。

    経理にはお金の出入りを管理する業務や、税金の申告・納付といった業務も含まれています。お金に関する事務作業全般を「経理業務」と解釈して良いでしょう。

    お金を数えて税金を納めるだけなら、税理士に任せることもできます。しかし経理は、経営状況を正確に把握する上でも重要なデータです。

    日々の分析データから、経営者が正しい経営判断を下すための材料として欠かせません。起業する以上、経理はおろそかにできない業務であると覚えておきましょう

    起業に必要な経理

    日次の経理業務

    経理業務は大きく分けて、「日次」「月次」「年次の3つに分類できます。日次の経理業務とは、毎日行う経理作業のことを指します。

    領収書の内容を記帳したり、伝票や書類の管理を行う業務が中心となるでしょう。手動で行うのは大変なので、会計ソフトを利用するケースも増えています。

    会計ソフトと銀行・クレジットカードを連携させれば、明細が自動で帳簿に反映されます。日次の経理業務をほぼ自動化することも可能となるでしょう。

    月次の経理業務

    月次の経理業務とは、1ヶ月間の活動をまとめ、日々の仕訳や入力にミスがなかったのかチェックする業務です。

    その他にも請求書の発行、売掛金の回収、仕入れ代金の支払いなども月次の経理業務として行われます。

    給与の計算や社会保険料の計算も、月次の経理で行う業務です。毎月忘れず行うようにしてください。

    年次の経理業務

    年次の経理業務は、1年間の活動の集大成ともいえる業務です。確定申告などに使用する決算書を作成することになるでしょう。

    決算書は確定申告をする上で欠かせない資料です。さらに会社の1年間の売上や損益、現在の財務状況を把握することができます。

    決算書の作成は、作業にかかる時間を考慮してスケジュールを立てる必要があります。決算期は、本業以外に多くの作業に時間を割かれるケースも少なくありません。

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    経理業務は大変?

    業務の量が多い

    経理業務の負担としてよく挙げられるのが、業務量の多さです。経営を続ける以上、毎日なんらかのお金のやり取りが発生します。

    経理は毎日お金に関するデータを入力し、伝票をチェックしなければなりません。さらに月末や年度末は、締めの作業や決算書の作成が加わるので、忙しさが倍増します。

    経理業務の担当者には、忙しさに惑わされない処理スピードが求められるでしょう。

    ミスの影響が大きい

    経理は会社のお金を扱う業務なので、数字を間違えると莫大な損失につながりかねません。さまざまな数字の動きを考える必要があるので、担当者の精神的な負担が大きいとされています。

    ミスが出ないよう集中して作業することはもちろん、厳重なチェックを複数人で行うのが一般的です。

    経理ソフトに打ち込むだけでなく、必要に応じて手動でも同じ計算をして確認しましょう。

    計算中に電話応対など他の業務が入った場合には、一旦計算をやめて、また最初からやり直さなければなりません。

    専門知識が求められる

    経理業務には、会計・簿記に関する専門知識が必要とされます。たとえば一般的な経理といえば、下記のような知識・スキルが求められるでしょう。

    ・貸借対照表を作成する知識

    ・仕訳の知識やスキル

    ・法人税・申告業務の知識

    経理は他の事務職と異なり、ベースとなる知識がなければ遂行することができません。

    経理業務をスムーズにこなせるかどうかは、日商簿記3級の資格があると目安となるでしょう。

    起業時の経理負担を軽減する方法

    経理代行サービスに依頼する

    最近では代行業者による経理代行サービスが多く登場しています。経理の負担を減らしたい場合には、こうしたサービスを利用するのも一つの手段です。

    経理代行サービスなら、低コストで経理業務をアウトソーシングできます。

    代行業者には経理のプロが多く在籍しているので、ミスや不正も防止できるでしょう。経理代行に特化している分、税理士などに頼む場合と比べると、費用も抑えられます。

    うまく利用することで、経理の負担を軽減して、本業に集中することが可能となるでしょう。

    税理士に依頼する

    最近では税理士も、経理代行を引き受ける事務所が多くなりました。税理士は会計のプロフェッショナルなので、正確性の高い経理代行が期待できます。

    税務的な視点から、日々の帳簿作成を行ってくれるでしょう。節税対策や、毎年のように変わる税制について教えてくれるというメリットもあります。

    一番大きなメリットは、決算書の作成や確定申告代行が依頼できるという点です。

    これらの業務は税理士の独占業務です。税理士と経営者以外の第三者が行うと、違法となり処分対象になりかねません。

    しかし税理士なら、帳簿作成から確定申告まで丸投げすることが可能です。ただし代行サービス業者と比べると、料金が割高に設定されています。

    クラウド会計ソフトを利用する

    クラウド会計ソフトは、日々の会計情報入力を助けてくれるツールです。銀行・クレジットカードと連携させれば、日々の取引が自動的に反映されるでしょう。

    今まで紙で行っていたやり取りがWeb上で完結できるので、使いこなすことができれば非常に便利です。

    ただしある程度経理知識を持った人が、会社の状況に合わせてチューニングしていく必要があります。

    クラウド会計ソフトの恩恵を引き出すには、正しい経理知識を持った人がいることが前提条件となるでしょう。

    経理知識を持つ人がいない場合は、経理代行や税理士に相談する方が良いかもしれません。
     

    経理代行とは

    「経理代行」は会社の経理をアウトソーシングできるサービスです。経理業務は複雑で手間がかかるので、自社で行おうとすると負担が大きくなります。

    負担が大きいと感じた時は、経理代行サービスを利用すると良いでしょう。

    経理をアウトソーシングすることで、日々の業務効率化につながります。経理代行の依頼先には、以下のようなものが挙げられます。

    ・経理代行業者

    ・税理士事務所

    ・行政書士事務所

    ・オンライン秘書 など

    経理代行に依頼できる業務

    経理代行は、経理に関する業務全般を代行してくれます。一般的には下記のような業務をアウトソーシングできるでしょう。

    記帳業務

    会計ソフトなどを用いて、日々の売上を帳簿付けする業務。

    給料計算業務

    従業員の給与計算や、それに伴う業務を代行します。

    年末調整業務

    年末調整による源泉所得税の還付額や、徴収額の計算などを代行します。

    決算・申告業務

    決算仕訳の入力、決算書、税務申告書の作成などを行う業務。

    売掛金・買掛金管理業務

    売掛金や買掛金を管理する業務です。売掛金の請求漏れ・入金漏れ、買掛金の支払い漏れの確認などを行います

    起業して経理代行を利用するメリット

    人件費の削減

    経理代行を利用すると、経理担当者を雇う必要がありません。経理担当を雇うとなると、給料や社会保険料などで、年間数百万円ほどのコストが発生します。

    また経理担当者の育成にも、研修などでお金がかかるでしょう。経理代行サービスは、自社でスタッフを雇うよりも費用が抑えられます。

    依頼する業務によって異なりますが、年間数十万円程度で依頼できるケースもあるので、人件費削減につながります。

    本業に専念できる

    経理代行に依頼することで、経営者は経理業務に時間を割く必要がなくなります。

    経理代行サービスは、請求書や領収書などの必要書類を提出すれば、正しい経理処理を行ってくれるでしょう。

    毎日の帳簿付けや入力の手間が削減されるので、本業やコア業務に集中できるようになります。

    経営判断をスピーディーにできる

    経理代行サービスに依頼すれば、毎月の利益や財務状況をすぐに把握できるようになります。

    そのため経営判断もスピーディーに実行できるでしょう。

    また経理代行は、実務経験豊富な経理のプロが業務を代行してくれます。

    入力ミスや計算ミスが少なくなり、正しい経営判断ができるようになります。

    起業して経理代行を利用するデメリット

    ノウハウが蓄積されない

    経理担当者がいる会社の場合、経理業務のノウハウが自社内に蓄積されます。

    ノウハウが蓄積されていると、経理担当者が変わってもスムーズな引継ぎが可能となるでしょう。

    しかし経理代行の場合、代行業者が経理を行うので、ノウハウの取得・蓄積が難しくなります。

    ノウハウの蓄積を希望する場合は、代行する内容を限定してアウトソーシングすることをおすすめします。

    代行料金がかかる

    経理代行は経理業務を外務に依頼するため、一定のコストが発生します。

    経理担当スタッフを雇うよりはコストを節約できますが、まったくの0というわけではありません。

    ある程度の費用がかさむことは、デメリットとも言えるでしょう。

    情報流出のリスクがある

    経理代行では請求書、領収書、従業員の給与情報など、会社の重要な情報を外部に預けることになります。

    それらの情報を渡すことで、会社の売上・利益といった情報が依頼先に把握されることになるでしょう。

    会社にとって重要な内部情報が流出するリスクは0ではありません。

    少なからず情報漏えいの危険性があるので、代行業者を選ぶ際には、信頼のおける業者を選んでください。

    まとめ

    経理業務を外部にアウトソーシングする経理代行は、起業の際に重宝するサービスです。

    経理代行を活用することで、本業に専念でき、業務効率化も実現できるなど、さまざまなメリットがあります。

    近年では経理代行を依頼できる事務所や業者が増えています。どこに依頼すべきか迷っている人も少なくないでしょう。

    経理代行でお悩みの場合は、ぜひ本サイトにご相談ください。無料でのご相談や質問を受け付けております。

    経理に詳しい専門のスタッフが対応に当たらせていただきますので、まずはお気軽なお問い合わせをお待ちしております。

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