
会計ソフトや記帳代行は、今や多くの企業が導入しているサービスです。
しかし、あまりに多くのサービスが登場しているので、何を選べばよいのかは悩みどころではないでしょうか。
多くの企業や個人事業主にもっとも使われている会計ソフトの一つが「弥生会計」です。有名な会計ソフトなので、聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
弥生会計にはさまざまな種類があるので、自社に適したサービスを選ぶ必要があります。今回は弥生会計で記帳代行サービスを依頼する際の料金や、依頼の流れを解説していきます。
目次
弥生会計とは?
「弥生会計」は、初心者でもベテランでも扱いやすく、企業の規模問わず利用できる人気の会計ソフトです。簿記の知識がなくても使いこなせる上に、経理や仕訳の相談もできるサポートがついているため初めて会計ソフトを利用する人でも、安心して導入できます。
また、バージョンアップ体制も整っているので、消費税率の改正などがあっても対応可能です。
数ある選択肢の中から自分に合ったソフトを選べるのも、強みの一つと言えるでしょう。
弥生会計に記帳代行は依頼できる?
弥生会計では2020年9月から、「記帳代行支援サービス」を開始しています。記帳代行業務を効率化することを目的として、サービスが提供されるようになりました。
こちらのサービスは、会計事務所が顧問先(事業者)の代わりに、会計帳簿作成業務を支援するサービスです。
利用するには、弥生の会計事務所向けパートナープログラム(弥生PAP)への入会が必須です。
弥生PAPの「記帳代行支援サービス」を契約すれば、「証憑アップローダー」「証憑データ化サービス」「記帳代行用ツール」が利用できるようになるでしょう。
データ化された証憑を「弥生会計 AE」に直接取り込めば、証憑画面が確認できるので、効率的に仕訳の確認・修正を行うことができます。
帳簿作成に必要な証憑の受領、入力、確認、修正まで、業務全体の効率化が実現されるでしょう。
弥生会計の記帳代行の料金
弥生会計の記帳代行支援サービスには、無料体験プランと有償プランがあります。記帳代行支援サービスを利用するには、1顧問先ごとに1ライセンス(L)が必要です。
11顧問先以上を利用する場合は、追加ライセンスが発生します。追加ライセンス数によって、1ライセンスあたりの料金が500~900円の間で変動するでしょう。
弥生会計の記帳代行の流れ
記帳代行支援サービスの契約
まずは記帳代行サービスを利用するための契約を行います。
「弥生PAP」の会員専用ページから契約サイトへ行き、サービスを利用するための契約手続きを行ってください。
記帳代行支援サービスは、月額基本料の他にも、以下のような要素で料金が変動します。
・利用する顧問先の件数(ライセンス数)
・証憑データ化サービスでデータ化した明細の数 など
会計事務所での事前準備
次に、会計事務所での事前準備が行われます。会計事務所で登録が完了すると、顧問先に記帳代行ライセンスが割り当てられます。
弥生会計が顧問先の事業データを開き、スマート取引取込で設定を行います。
ライセンスが割り当てられると、仕訳の取り込み先となる弥生会計の事業所データと顧問先が連携されるでしょう。
顧問先から取引情報を受け取る
次に会計事務所は、顧問先から取引情報を受け取ることになります。会計事務所と顧問先が取るべき手続きについて、見ていきましょう。
(1)会計事務所
顧問先から紙で証憑を受け取った後、スキャナを利用して画像をデータ化して、証憑アップローダーに取り込みます。
取り込み可能なファイル形式は以下の通りです。
・画像ファイル(.jpg、.jpeg、.png)
・PDFファイル(.pdf)
・XDWファイル(.xdw)です。
また証憑アップローダーから、直接スキャナを起動して取り込むことも可能です。スキャナを使用して証憑を画像にする場合は、対応機能搭載のスキャナが必須となるでしょう。
(2)顧問先
会計事務所から画像データ証憑の提出を求められた場合、スキャナやスマホのカメラを利用して、画像をデータ化して送りましょう。
お持ちのスキャナを利用すれば、証憑を画像データ化できます。スマートフォンのカメラで証憑を撮影して、画像データ化することも可能です。
画像化した証憑データを会計事務所に渡すには、以下の方法があります。どんな方法を選ぶかは、会計事務所と相談したうえで行ってください。
・ファイル転送サービスやストレージサービスなどを利用する
・DVDなどのメディアを利用する
証憑データ化サービスにアップロード
次に画像データを、証憑アップローダーを使用して証憑データ化サービスにアップロードします。また画像データ化されていない紙証憑は、スキャンしてアップロードすることも可能です。
弥生会計での取り込みと仕訳の確認
証憑データ化サービスでデータ化が完了すると、会計事務所が弥生会計の[スマート取引取込]で、顧問先の事業所データに取引データを取り込みます。
会計事務所側は、[スマート取引取込]で自動仕訳された仕訳を弥生会計へ取り込んだ後、証憑画像を参照しながら仕訳の確認・修正を行います。
また顧問先は口座連携などの設定を会計事務所から依頼された場合、設定が完了したことを事務所に伝えてください。
弥生会計に記帳代行を任せるメリット
誰でも簡単に扱える
弥生会計のメリットとして大きいポイントは、操作が簡単なので誰でも扱えるということです。
会計ソフトと聞くと、専門知識が必要で、操作方法も難しいイメージを抱く人も多いのではないでしょうか。
しかし弥生会計なら、初心者からベテランまで、誰でも簡単に扱えます。複雑な操作や専門知識は必要ありません。
簿記の知識がなくても、入力・帳簿・決算書の作成まで実行できるようになっています。
税理士のユーザーが多い
弥生会計は会計のプロである税理士ユーザーが多いことでも有名です。全国で10,000を超える税理士・会計事務所とパートナープログラムを結んでいます。
中小企業や個人事業主向けに、弥生会計を使用した研修も実施されているので、こちらも大きなメリットと言えるでしょう。
税理士とのデータのやり取りも、スムーズに行えます。税務関連で分からないことやトラブルがあった時には、身近な税理士に相談できるので安心感があるでしょう。
AIの活用で業務を効率化
弥生会計は、機械学習による「会計のAI化」 にも取り組んでいます。
弥生会計ソフトのオプション「スマート取引取込」機能を利用すれば、AIが自動で仕訳を起票してくれます。
ネットバンキング、銀行、クレジットカードなどの取引明細を取り込んで、自動仕訳をすることが可能となるでしょう。
また「Misoca」などのクラウドサービスと連携し、そのデータも取り込むことが可能となっているので、業務時間を短縮できるでしょう。
弥生会計に記帳代行を任せるデメリット
定期的にソフトを更新しなければならない
弥生会計のデスクトップアプリを導入する場合、最新の法令に対応するために、定期的にバージョンアップや買い替えを行わなければなりません。
有料サポートに加入していれば、無料でバージョンアップできるでしょう。そうでない場合には、バージョンアップや買い替えのたびにコストが発生します。
クラウドアプリならネット上で自動更新が行われるので、利用者が自らバージョンアップを行う必要はありません。
帳簿が限定的な場合がある
弥生会計は作成できる帳簿が限定的なケースもあります。基本的に帳簿を増やすなどのカスタマイズは不可なので、注意してください。
たとえば会社独自の財務報告資料などを作成したい場合には、対応することができません。
またクラウドアプリは、デスクトップアプリと比べると、作成できる帳簿が限定的となっています。
事前にどんな帳簿が作成できるのか、確認してから購入しましょう。
ソフトの種類が多い
弥生会計は個人事業主から法人まで、幅広い業態に対応できるソフトを提供しています。
多くの製品がラインナップしているので、初めて導入する人には、選ぶのが難しいと感じてしまうかもしれません。
さらに弥生会計には、パソコンにインストールする「デスクトップアプリ」と、インターネット上で利用できる「クラウドアプリ」があります。
弥生会計ソフトには、機能に応じて複数のソフト・料金プランが用意されています。
あらかじめ業務に必要な機能・範囲を洗い出した上で、自社のニーズに適したソフトを選んでください。
記帳代行ならfreeeに特化したKANBEIもおすすめ!
記帳代行サービスをお探しなら、クラウド会計ソフト「freee」に特化したKANBEIもオススメです。
経理に関する記帳業務を、すべて代行することが可能です。基本的な記帳代行以外にも、コスト削減や経営サポートなども行うことができます。
KANBEIなら以下のようなメリットがあるので、経営に関するあらゆるお悩みに対応できるでしょう。
- 記帳代行
- 経理の業務効率化
- コスト診断
- コスト削減
- 売上アップ
- 資金調達
- 補助金活用 など
KANBEIでは事業規模に合わせた料金プランを複数用意しています。個人事業主、中小企業、大手企業まで、事業の規模に合わせた導入が可能です。
機能がシンプルで低価格なプランから、包括的な経営サポートが搭載されたプランまでそろえております。
あらゆる事業のお悩みに個別で対応できるので、初めての記帳代行サービスを利用したい人にオススメのサービスと言えるでしょう。
記帳代行サービスの利用を検討中の方は、一度ご連絡をお待ちしております。ご相談や無料見積にも対応しているので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
まとめ
弥生会計は利用者数が多く、税理士や会計士も利用している会計ソフトです。
個人事業主、法人、会計事務所など、あらゆる業態・業種に合わせたソフトを多数提供しています。
一方でソフトの種類が多く、デスクトップアプリの場合は定期的なバージョンアップも必要となってきます。
本格的な記帳代行を依頼するのであれば、記帳代行サービスを利用すると良いでしょう。
KANBEIなら個人事業主から大手企業まで、幅広くカバーできる記帳代行サービスを提供しています。こちらもご利用を検討されてみては、いかがでしょうか。